コハルアン日乗

コハルアン店主の私的記録|器と工藝のこと|神楽坂のこと

みつき

早いもので、コハルアンと名乗るようになってから、まるっと三ヶ月。よく「店の名前を替えて調子はどぉ?」という質問を受けるのだけれど、すごく良いわけでもすごく悪いわけでもなく、質問者が期待するような劇的な事態は起こっていないんですよね。「最高…

小さな迷い

福井の作り手・土本訓寛さんの手になる野趣あふれる器。その風合いが僕のツボにはまり、ここ数年、展示や常設で取り扱っています。この器を並べていると、10人に1人くらいの割合で、「あら、備前だわ」とか「ふーん、備前置いてるんだ」という反応をする方に…

スロースターター

僕は、物事に慣れるまですごーく時間がかかるほう。 器の販売に携わるようになってかなり経つのに、いまだに素人風情が抜け切れていないし。オツムが悪いわけじゃないと思うけれど、ぶきっちょなのは確かです。自覚あり。そんな僕ですが、新たにウェブマガジ…

木の工房

やきもの以外の工房へ出かけてゆくことは稀な僕ですが、先月は笠間在住の木工作家・コウノストモヤさんの工房を訪問。 大きな家具を制作することも多いため、広々とした空間で、清々しい木の香りに満ちていました。この日は、これから作ってもらう予定の器の…

ごますり

以前、「神楽坂 暮らす。」時代のブログで、小石原の飛びかんなのすり鉢を扱っていることに触れましたが、今日は、その相棒であるすりこぎについての話。 これまでお店ですり鉢は扱っていたものの、すりこぎは扱ってきませんでした。というのも、心動くもの…

コハルアン

神楽坂上の矢来町––– 新潮社の裏手あたりで、器を中心とした諸々の手仕事を商っているコハルアンの店主・Hです。つい先月までは「神楽坂 暮らす。」という名前で看板を掲げていたのですが、思うところあり、今月から「コハルアン」と名を改めました。 ただ、…