コハルアン日乗

コハルアン店主の私的記録|器と工藝のこと|神楽坂のこと

ありがたや

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うつわブームと言われるようになって久しい昨今、器という工藝の特殊性に重きを置いている『通(ツウ)の方々』は、こういう状況をさぞや苦々しく思っているのではなかろうか、などと勘繰ってしまう僕。
例えば、うちの店もその煽りでメディアに掲載されることがあるのですが、そのたびにツウの方々から「ミーハーだな、コノヤロー」とか「しがない器屋のおっさんが調子に乗んなよ、コノヤロー」とか「なんでお前なんかが載ってるんだよ、コノヤロー」とか思われているんじゃないか、といちいち気になってしまいます。根が小心者だから。
心優しい平和主義者(笑)なので、「コノヤロー」と思われるような人目につく行為はなるべく避けたいと思っているのですよ、ほんとは。

なあんて、一応の予防線を張りつつ、本題。
7/20発売の「東京ウォーカー 8月号」にて、店舗を紹介していただきました。『夏の神楽坂デート』という大特集の中の、文化を体感できるスポットを紹介するコーナーで1ページを割いてもらっています。WEB媒体にはちょこちょこ登場しているのですが、紙媒体での紹介は約1年ぶり。やはり刷り上がったものが手元に届くと、うれしくなりますね。手に取れるって、大事なこと。

冷静になって考えてみれば、お店がキラ星のごとくひしめく中、こんな零細商店の存在に気付いてもらえること自体がミラクル。
いっときは、ツウの方々から「コノヤロー」と思われないよう、専門誌以外の取材はお断りした方がよいのでは…と思った時期もあったのですが、やはり開き直って、余程のことがない限りは謙虚な気持ちでオファーにお応えしてゆくことにします。「お声が掛かるうちが花」だとも思うので。


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