コハルアン日乗

コハルアン店主の私的記録|器と工藝のこと|神楽坂のこと

GREY

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フリーアナウンサー近藤サトさんが白髪染めをやめた話をネット上で見かけ、なるほどねー、と思う。

近藤さんは僕より年がひとつ上らしいけれど、この年頃って遅かれ早かれ、見た目の若々しさ(「あら、お若いわね」っていうやつ)を持続するか、それとも加齢に伴ういろいろな状況(「まあ、年相応なんじゃないかしら」っていうやつ)を受け容れるかの二拓を迫られる瞬間が来るような気がします。僕は若い頃から白髪が多くて、40歳くらいまではこまめに染めてたのだけれど、ある時点からはなすがままきゅうりがぱぱ。
別に明確な理由があるわけではなくて、面倒になってしまっただけなんですけどね。その背景に崇高な思想があるわけではなく。
白髪染めって、染めたときはいい感じになるけれど、ちょっと伸びてくると根元が白くなって、その部分をまた染めて…、という感じでしょう。単にそのルーティンに疲れちゃったっていうだけの話。サトさんみたいに、「東日本大震災の体験が影響して…」とかいう壮大な話じゃないです。僕の行動原理はいつでも下世話なところにありますから。
ただ、前の仕事を辞めて独立した、ということは大きいかな。わりと余裕をかましているように見える僕ですが、休みの日もやらなきゃいけないことがあったりして、恥ずかしながら、いつでもばたばたと足掻きながら生きているわけ。だから、白髪染めの時間があるなら別のことに充ててみたいなあ、と。いまは、出来得る限り不要不急のことはばっさり切り捨てて、心身ともに、本当の意味での余裕をぶちかましてゆきたいと思っているところです。

そんな流れで紹介するのも気が引けますが、7/25からは、夏恒例のタチアキヒロさんの個展を開催いたします。
タチさんとの友達付き合いは長く、僕がふっさふさの真っ黒い髪をなびかせていた頃からの仲。あの頃は白髪になった自分の姿を想像することすらできなかったなあ。いま思えば、浅はかな青春時代でありました。
でも、タチさんは当時から絵を描くことに没頭していて、これまでコンスタントに作品を発表してきました。それって本当にすごいことだと思います。
今年もまた、コハルアンで絵を飾らせてもらえる運びになりました。くわしくはホームページでどうぞ。


コハルアン オフィシャルページ https://www.room-j.jp
GREY まなざしのその先に -タチアキヒロ絵画展- 7/25-8/2 https://www.room-j.jp/gallery/2018/07/722.php