コハルアン日乗

コハルアン店主の私的記録|器と工藝のこと|神楽坂のこと

褒められると

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現在、四半世紀に及ぶ旧友・画家のタチアキヒロさんの絵画展を開催中。
「器屋なのに、絵を?」と思われちゃうかもしれないけれど、年に一回はタチさんの素晴らしい作品を紹介する機会を持ちたいと考えていて、ここ数年、夏休み特別企画として展示を開催しているのです。

ただ、陳列を一任してもらっている僕の技量不足により、高級画廊のようなミニマルな見せ方はできないわけ。
棚の中に飾ったり、逆光になる場所にも並べたり。自分なりの美意識は総動員しているつもりですが、プロの画商からみたら、鼻で笑われてしまうかもしれない並べ方であるなあ、とは思っています。

初日は、タチさんの関係者の方がたくさんいらっしゃいました。その中には、タチさんがライフワークにしている現代舞踊の師匠であるI先生も。
I先生には何度もお会いしているけれど、本当にかっこいい方。ハンサムウーマン。
今回も、ちょこっとお話しさせてもらいましたが、「お部屋みたいな雰囲気の展示ね」「器とともに絵を並べていてもまったく違和感がないのね」などと言ってもらったのが、もう、本当に、わが意を得たり、という感じですごくうれしかったのですよ。
うちの店、「コハルアン」に替わる前に屋号を「暮らす。」としていたことからも想像していただける通り、「工藝品も美術品も、暮らしに溶け込んではじめて人の心に残るものになる」というのが僕の目指すところであるので、これは一番の褒め言葉。「お部屋みたい」ということは、日々の暮らしに繋がる何かがそこに宿っている、ということですからね。
うちの店より素敵な店というのは世の中に五万とあるわけですが、それでも何かひとつ、うちの店が秀でているものを挙げろと言われれば、そういう雑味をはらんだ生活感のようなものなのかなー、などと思います。

褒めてもらうということは、共感を得るということ。
I先生にはいつも元気をいただくのですが、昨日は、またまたこれからの心の糧になるようなものをいただいてしまいました。
あのね、この年になっても、褒められるとうれしいものなんですよ。


コハルアン オフィシャルページ https://www.room-j.jp
GREY まなざしのその先に -タチアキヒロ絵画展- 7/25-8/2 https://www.room-j.jp/gallery/2018/07/722.php