コハルアン日乗

コハルアン店主の私的記録|器と工藝のこと|神楽坂のこと

一汁一菜的に 1

f:id:utsuwa-koharuan:20181004174147j:plain


たぶんこれまでも書いてきたような話。

僕は、奇を衒わない食卓というのが好きで、器屋をやっているくせに、家ではそんなに凝った料理は作らないたち。もちろん、栄養のバランスとかは考えるけれど、「紀ノ国屋で高級食材を買ってプロバンス風のオーブン料理作りましたわよ」みたいなことはしない(できない)。単純明快、僕の食卓はいたって昭和的で簡素です。
そして、齢五十に近づき最近思うのは、食が細くなってきたなあということ。量をたくさん食べずに済むようになってきたんですよね。若い頃にはわからなかったけれど、年取るとこうなるのか、っていう感じ。
それに伴い、器使いもちょっとだけ変わってきたように思います。

飯碗、汁椀、六寸皿、小鉢。
毎回使うのはそんなところ。その時々で、長皿を使う日もあったり、中鉢を使う日もあったりするけれど、基本はその四種類かな。若い頃との大きな違いは、よく使う皿のサイズが、七寸→六寸に変わったことかもしれません。

そんなことを、友人のフードコーディネーター・タカハシユキさん(同い年)に話したら、激しく同意してくれて、ちょっとしたアドバイスをくれました。
それは、「折敷を使うと、ミニマルな器の合わせでも上手くまとまるよ」ということ。折敷って、なんか小料理屋さん的な雰囲気になっちゃうので、眼中に無かったのだけれど、言われてみれば、たしかに便利だなあと思いました。

明日から始まる企画展「一汁一菜的な食卓」では、その辺のアドバイスを自分なりに咀嚼して、8名の方々に作品を作ってもらっています。和風の折敷はちょっと…と思ったので、その部分に関してはアレンジを加え、木工盆や手織りのランチョンマットに替えてみました。
短い時間の中で趣旨をくみ取ってくれた作り手たちのおかげで、よい展示になりそう。
当たり前のことを当たり前に。そのために、お気に入りの器を使いたい。
ぜひ、たくさんの方に見ていただきたいと思います。


コハルアン オフィシャルページ https://www.room-j.jp
一汁一菜的な食卓 10/5-18 https://www.room-j.jp/gallery/2018/09/105.php