コハルアン日乗

コハルアン店主の私的記録|器と工藝のこと|神楽坂のこと

あらたま

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新しい年を迎えました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は店の名前を替えたこともあり、肩に力が入り過ぎていたというかなんというか、ペースがつかみきれない状態のままで一年を終えてしまった感じ。
「こうありたい」という気持ちばかりが先走ってしまっていたかな、と今はちょっと反省しているところです。

前から言っていることなので、しつこいかもしれないけれど、うちの店の理想は「町の器屋」であること。
高級品を売る店でもなく、かといって量産品を売るのでもなく、ちょうどよい塩梅の手仕事を静かにじんわり売り続ける場にしたいと考えていて、それが店の名前を替える理由にもなったわけです。

でもまだ道半ば。
そこに行き着くためには、ありきたりですが、やはり日々のルーティンをゆるやかに続けてゆくことが大事なのかな、と思っています。
自然体でやってゆきたいとは思うけれど、あまり深く考えずにやってゆくのがよいのかもしれませんね。自然体自然体…とあまりに強く自己暗示をかけてしまうと、かえって自然体という名の不自然さに心を支配されてしまいかねないし。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。
やり過ぎずやらな過ぎず、自分が美しいと感じる世界を自分なりにしぶとく伝えてゆけたらよいかな、と。
そして、そんな想いを共感していただける人たちとともにほがらかに生きる一年にしたいと考えております。


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