コハルアン日乗

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きりんさん

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年末のおたのしみ、漆作家・村上修一さんの個展がはじまっています。

青年海外協力隊の隊員としてタンザニアに赴任していたことがある村上さんは、作家キャリアの初期から、アフリカの大地で見たキリンの姿を描いた漆絵作品を制作していましたが、今展でもそのシリーズの新作が入荷しています。
これまでさまざまな技法でキリンを描いてきた村上さん。今回の作品は、ざらりとした「黒蒔地」の上に白漆で絵付けを施し、その上に透き漆をひと塗りしてやわらかな雰囲気に仕上げています。

小皿や浅めのボウル、汁椀など、普段使いのための器が揃いました。
愛らしいキリンのシルエットは、意外にも日本の食卓に馴染むかも、なーんて思ってます。

これまでのキリンもおもしろかったけど、今回、初心はそのままに、でも、ちょっと洗練された感じがあって、個人的にはかなりツボ。
多くの方に、展示をご覧いただきたいと思います。


村上修一 うるし展 XIII 12/4-19 https://www.room-j.jp/gallery/2019/11/124.php
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