コハルアン日乗

コハルアン店主の私的記録|器と工藝のこと|神楽坂のこと

会津建物探訪

今週は、漆作家・村上修一さんに会うために、会津を旅してきました。

仕事の成果については、来月12月に開催する展示をご覧いただくとして、ここでは会津で見た建物の画像を何枚か貼っておきたいと思います。
建築にくわしいわけでも知識が豊富なわけでもないのですが、会津若松には旧い建物がたくさん遺っていて、目を引くものばかりでした。


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一枚目だけは昨年の画像で失礼。

有名な末廣酒造を見学したときのもの。
蔵の町と言えば隣の喜多方が有名だけれど、若松市内にも蔵造りの建物は多いもよう。末廣酒造では喫茶店にリノベーションしていたけれど、他にもリノベーションして店舗に活用されているところが多く見られました。


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ここからが今回の旅の画像です。

市内中心部の栄町、昼ごはんを食べた割烹田季野は、会津西街道から移築した陣屋を使っているのだそう。
元からここにあったわけではないけれど、これも立派な会津の建物。かつての街道沿いの風景を彷彿とさせて、旅情を誘いますね。


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前に来た時も寄った、民藝品店の竹藤。
ここは天保年間というから、180年程前に建てられた商家建築。残念ながら後継者がいないそうで、来年には古民家カフェとして生まれ変われると告知されていました。
うーん、ここも古民家カフェになっちゃうのか。またか!という感じで、微妙な気持ちにはなるけれど、この渋い建物がこれからも生き延びる術として、それもまた致し方ないのかな、と。


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昔から町の中心部として栄えた大町四つ角あたりは、旧い建物の宝庫。
七日町通りにある老舗の白木屋漆器店は、純粋な西洋建築ではなく、洋風の建築。木造の蔵造りで外壁だけ西洋風に仕上げた三階建て。大正時代に建てられたものだそうです。
瓦の赤と外壁の温かなグレイがいい色合いに馴染んでいて素敵でした。天に向かって伸びる二本の避雷針もなんだかおしゃれ。


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いまは建設会社の支店になっているこの建築は、元は銀行として建てられたのだとか。ギリシャ風の円柱がかっこいいな。
小さな町を旅していて、どーんと立派な近代建築が現れると、だいたいそこは銀行だったりするんですよね。こちらは、昭和初期の竣工だそう。


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通りに面した外壁だけ洋風に仕上げた看板建築。こういうの、トンカツとかオムライスとかの洋食と同じ意味合いで大好物。
これまで出会った看板建築の中では、秩父のパリ―食堂の枯れ具合がナンバーワンだったのだけれど、このつかはらもなかなかいい感じ。
銅板とかではなく、結構きらきらした金属板(アルミ?)が貼られているところもいいし、漆喰によるものなのか、文字がたくさんあしらわれているところもたまらない。

おもしろい建物が多すぎて、車で案内してくれた村上さんにいちいち車を止めてもらい、観察してしまいました。(←おかげで帰りの電車を一本遅らせることに……)

村上修一さんの漆器の展示は、12/4から19まで開催する予定。
今回見てきた新作のお椀やお箸をはじめ(まだ制作途中だったけど)、いろいろな風合いの蓋物や重箱も並べることにしています。
どうぞおたのしみに。



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