コハルアン日乗

コハルアン店主の私的記録|器と工藝のこと|神楽坂のこと

今更ながら

6月はめくるめくひとつきでした。4月の初めから実店舗を二か月間休業し、6月6日から営業を再開したのですが、休業でストップしていた物事がよーいドンでいきなり走り出した感じ。暴れ馬をうまく御しきれない乗り手のような、なんとも情けない状態で、日々起…

いろいろやってんのよ

コロナ休業に入ってからこのかた、自宅でテレワークをしていると、どうしてもテレビを見る機会が増えてしまいます。 ただ、情報番組は日々変わらぬコロナ情報、ドラマも再放送&総集編だらけで、番組本体には飽きてしまい、気になるのはもはやCMばかり。 そ…

花形のプレート

はるやまが隔月で執筆している「料理通信」のコラム「日常に使いたい日本の器と道具」。 先週発売された6月号では、阿部慎太朗さんの花形プレートについて綴ってみました。阿部さんの数ある作品の中から、何故このプレートを取り上げたかというと、彼が独立…

煮詰めたら

実店舗は休業していますが、ただ休んでいるわけではなく、家で絶賛リモートワーク中。 そんな状況のなか、仕事の合間に息抜き的に家の断捨離を少しずつ実施しています。この間はキッチンの棚の奥の方を覗いたら、老父が通販で買ってあまり飲まないうちに飽き…

こころみる

ひとことで言えば「仕事ができないな、お前!」ということなんだけれど、たくさんの作業をいっぺんにこなすのが苦手な僕。ここ最近は実店舗の運営で手一杯になり、オンラインショップについては若干放置気味になってしまっていたのですが……。 気軽にご来店い…

新しい場所

世の中たいへんなことになってしまい、実店舗の方はしばらくお休みをいただくことにしています。 ただ、このまま休んでいるだけでよいわけはなく、こういう状況下で何をしなければならないかを考えているところ。この未曽有の危機に際してアクションが鈍いよ…

ばえないひと

元々美しい料理が作れないワタクシですが、最近は、ばえなくていいじゃないか、ばえなくてわるいか、と少々開き直り気味。この間は、釜揚げしらすのパックを買って帰り、ペペロンチーノを作ったのですが、全部使いきることができなかったので、残りは翌日し…

ブロッコリー

ふだん冷蔵庫に常備されている野菜は何種類かあるけれど、そのひとつがブロッコリー。 茹でても炒めても使えて、本当に便利な野菜。食感も味も、モコモコした形状もかわいくて好き。 輸入物を含めれば年間通して手に入るし、いざという時には冷凍のものもあ…

プリン

原稿を書いたり、デザインにまつわる作業をしていると、ああでもない、こうでもない、……と考えても考えてもゴールにたどり着けず、思考の迷路にはまり込んでしまうことがあります。 もうこうなってしまうと、埒があきません。そんなときは、どんなに締め切り…

赤絵と筍

3月ももう終わり。いわゆるひとつの年度末。 世の中大変な状況になってしまい、これから予想もしなかった事態がやってくることも予想されますね。そんなときだからこそ、どんより気分を吹き飛ばし、おだやかな気持ちで季節を楽しんでみたいもの。 この間の休…

九年

あの大きな地震から九年。 そして、あの原発事故から九年。 昨日は、いま公開されている映画「Fukushima 50」を見てきました。 事故が起こったとき、福島第一原発と東電本店と首相官邸との間でどんなやりとりが成され、どうやって事態が推移していったのかを…

妄想の力

3/13からはじまる企画展示「妄想ANTIQUE」。 タイトルを発表してから、『妄想って……www』みたいな反応も多く、まあ、それはそれで仕方ないわけですが、企画者としてはちょっと言葉足らずだったかな、とも思うので、店主からひとこと。僕はもともと妄想癖があ…

お願いごと

新型コロナウィルスによる感染症の拡大で心落ち着かない日々が続いていますね。 本来であれば、店の入口に消毒液を設置するのが一番よい方策なのでしょうが、現在、ご来店のみなさまにお使いいただける量の消毒液を確保するのは難しく……。 そこで、不本意で…

春弥生

三月って、もともと慌ただしくて心がざわめく月ではあるけれど、今年はちょっと特別。考えてみたら、震災・原発事故もサリン事件も三月だったことを思い出します。 春はこれまで見えていなかったことが一気に顔を出す時期なのかもしれません。それが自然の現…

令和の張り子

ふた月にいっぺんのペースで、工芸デザインに関するコラムを書かせてもらっているWEBマガジン「日本の美邸 -Japan Quality-」。こちらの媒体では、器に限らず工芸全般、その折々で紹介してみたいと思った造形について綴ることにしています。 今回は、公開…

小さな旅

長い休みは取れないため、お店を始めてからこのかた、海外旅行には行っていないけれど、ニ~三泊の国内出張であれば年に数回。 器のお店ってすごくインドア感があるけれど、実は外回りの成果をちまちまと積み重ねることで成り立っているのかもしれません。な…

YANAGI NI KAZE

あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。いつもの年だと、年末のブログのなかで、一年の反省をしてみたり、翌年の抱負を述べたりするのだけれど、昨年末はなんだかバタバタしていて、そこまでは手が回らず。 だらりと時の…

すみっコがいい

この間、映画「すみっコぐらし」を観てきたことをSNSに投稿したのですが、それが周囲に静かな波紋を呼んでいて、ちょっと笑えます。 ほぼほぼ「意外!」というご意見。(笑)そうでしょうそうでしょう。 白髪もそのままに、黒とグレーの服ばかり愛用している…

きりんさん

年末のおたのしみ、漆作家・村上修一さんの個展がはじまっています。青年海外協力隊の隊員としてタンザニアに赴任していたことがある村上さんは、作家キャリアの初期から、アフリカの大地で見たキリンの姿を描いた漆絵作品を制作していましたが、今展でもそ…

シュトレン

シュトレンは、ドイツパンの専門店とかではずっと前から扱っていたけれど、日本で大々的に市民権を得ることになったのはここ数年のこと。コハルアンでは、坂有利子さんの昨年の展示の際に、坂さんの旧友が営む歩種(ポッシュ)さんにお願いして作ってもらっ…

会津建物探訪

今週は、漆作家・村上修一さんに会うために、会津を旅してきました。仕事の成果については、来月12月に開催する展示をご覧いただくとして、ここでは会津で見た建物の画像を何枚か貼っておきたいと思います。 建築にくわしいわけでも知識が豊富なわけでもない…

やめたこと

バタバタと日々もがいているうちに、いつのまにやら齢五十になってしまったよ。おおこわ。 「五十而知天命(五十にして天命を知る)」なんていうけれど、聖人君子のように生きられるわけもなく。思い起こせば、「三十而立(三十にして立つ)」くらいまではま…

静かに生きる

ずーっと前から、関西方面を旅する時に携行しているのが「Meets」(京阪神エルマガジン社)という町歩きガイドのシリーズ。 そして、こちらの別冊となる「ふだん遣いの神楽坂」という本が、9/18に刊行されました。 タイトルそのままの内容で、気取りはないけ…

金澤の思ひ出

ひとつの場所を短期間で複数回旅することはめったにないのだけれど、8月と9月は、立て続けに金沢へ。 一回目(8月下旬)は仕事、二回目(9月上旬)はプライベートで。私用だった二回目の旅では、一回目に時間がなくて行けなかった場所に行ってきました。リベ…

夏の終り

この暑さの中で旅をするのは若干躊躇われましたが、今週は北陸出張を敢行。 先週くらいまではすごい熱波に襲われていた北陸地方ですが、金沢についたら東京よりちょっと涼しく、いい感じの出張日和。 まずは九谷の川合孝知さんのところに寄り、そのあと福井…

進むこと

いまどきの作り手は大変だな、と思います。本当はロングセラー的に同じテイストの作品を長く売っていけることが理想だと思うけれど、今の時代、それはなかなか難しいですからね。 世間のスピードに合わせて新作をどんどん世に出してゆかないといけないような…

上品な青

呉須絵具を使った青い絵付けの器・染付。陶芸の長い歴史の中、この技法は、400年近くも日本の磁器絵付けの王座を守り続けてきました。 この期間、日本人の食生活はかなり変わったはずですが、それでも変わらずに食卓で愛され続けるということは、染付が醸す…

書くお仕事

文章を書くことは、前から嫌いじゃなかったのですが、ここ最近、WEB媒体で文章を書く機会が増えています。二年以上前、「暮らしとおしゃれの編集室」で、朝食にまつわる四回完結の連載コラムの依頼を請けたのがはじまり。 次が、現在進行形の「チルチンびと…

監修する人

ホームページなどで既にアナウンスしているので、今更感はありますが、書籍の監修を担当したことをお知らせしておきますね。 タイトルは、「暮らしの図鑑 うつわ」。都内にある四つの器店の監修によってまとめられた本で、コハルの担当パートは「うつわをも…

ピッチャー

秋田・中嶋窯の中嶋健一さんの手になるピッチャー。ピッチャー(水差し)というのは、民藝界隈でよく見かけるアイテムだと思います。 注ぐ器としてはもちろん、花器としても使いたくなる形状。なにしろ、鳥のような雰囲気が愛らしいですよね。民藝陶器の名工…